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第554回 理工懇談会 歯科用ジルコニアの現状と将来展望

院長です

今日は診療後、理工懇談会でした。

田中先生と診療終了後すぐに東京歯科大学水道橋病院の中にある血脇記念ホールまで駆けつけます。
今日は、「歯科用ジルコニアの現状と将来展望」 と題して、この道では知らない人はいないであろうという著明な研究者、伴清治先生(愛知学院大学歯学部歯科理工学講座)に、ご講演いただきました。
伴先生は、私が大学院生の時に歯科理工学会の学会発表で厳しい質問をされるなど、ちょっと怖い存在だったのですが、実際にご自身の講座での豊富な実験研究データから、いつも正確な情報を提供してくださるので、とても参考になります。
パナソニックから出ている、ナノジルコニアは伴先生によるものです。
今日はその開発の経緯等は時間の関係からお話しされず残念でしたが、ジルコニアの基礎から改めて知識をまとめることができて良かったです。
ジルコニアはとても強度があり、金属に代わる材料として大きな期待を持たれていますが、やはりセラミックスであるのでその取扱いには十分に注意が必要です。
特にジルコニアのフレームへの前装セラミックスの焼き付けには金属と異なった様々な方法が開発され、今後はジルコニアフレームにCAD/CAMで作製した前装セラミックスを接着させる方法が主流になってくるかもしれないというお話でした。
これは歯科技工士を介さずほとんどの補綴物を作ることができてしまうということで、ある意味革命的なことだと思いました。
CAD/CAM先進国のドイツでは、歯科技工士の仕事がなくなり優秀な人材が海外へ流出しているとのことでした。
日本でも歯科技工士学校が廃校になったり、歯科技工士の数は減る一方です。
当院もCAD/CAMを導入し使用しているので、今後の発展に大いに期待するものですが、歯科技工士の作る芸術的な 「生きた補綴物」も大事にしていきたいと思います。
共存共栄のWin-Winの関係を築いていきたいものですね